お酒は「百薬の長」とも言われ、適度ならストレス解消や血流を良くしたりする効果もありますが、日常診療ではお酒の飲みすぎで体をこわす方を良く目にします。
その多くは肝障害ですが、膵臓や胃・食道の病気、高血圧の原因にもなり、喘息発作を誘発したり不眠症になったりもします。更にひどくなるとアルコール依存症を起こします。
お酒の成分のエタノールで男性は30g日以下、女性は20g日以下が適量とされています。エタノール濃度はビールが約5%、日本酒が約15%、ワインが約13%、ウイスキーが約40%、焼酎が25~45%ですから、 日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、ウイスキーならダブル1杯が適量となります。
日本酒なら3合以上を5年以上飲むと肝障害を起こす危険性が高まります。お酒を飲んだら顔の赤くなる人や、女性にはより影響が出やすいようです。
お酒で体を壊したときは禁酒するに越したことは無いのかも知れませんが、付き合いとかもあり難しいときもあります。しかし、控えようとする気持ちが大切です。週に2日間はアルコールを飲まない休肝日を設け、適量を守りましょう。
最近飲みすぎている筆者自身に自戒の意も含め、今回の報告とさせていただきました。
プライマリケア